大谷翔平の強運。栗山監督との出会いや肉体改造など

最近のネットニュースを見ると、大谷翔平の話題で満載です。
当然ですね。真の日本人が、天下のメジャーリーグであれだけのことをやっている訳ですから。

メジャーリーグで活躍できる日本人はイチローが最初で最後と思っていました。
但し今期の大谷翔平は、それを超える活躍だと思います。

最近の大谷翔平の活躍において、野球人としての技術や能力といったことだけではなく、その人の持って生まれた運や人生観についてお話させてもらいます。

大谷翔平は運も強い人。二刀流になったのは栗山監督との出会い

現代野球で100年前のメジャーリーグにいたベーブルースを真似させようと、敢えて二刀流にしようと選手を育成する監督、コーチ、その他スタッフなど誰もいないといないと思います。

ましてや、その才能ある選手がプロに入団したといっても、おそらく投手、野手、バットマンのいずれかに絞るのが現代の常識になっています。

但し、嘗てにこういった選手がいないのかと言うとそうでもなく、近鉄にドライ1に入団した金村や、いまやプロ野球の顔として君臨する阪神の糸井だって、ひょっとすると二刀流が可能な人材だったかもしれません。

大谷翔平のプロでの始まりは、現日本ハム監督の栗山との出会いになるでしょう。
そして、この監督の柔軟性ある考え方が今の大谷翔平を作り上げたと言って過言ではありません。

栗山監督は、日本野球では絶対に考え付かない二刀流を大谷に提案し、それを実行させました。

そして毎年、大谷がそれなりの結果を残しながらも、さらに二刀流をレベルアップを図るために、大谷独自のローテンションや、休暇制などを取り入れながら、言わば通常のプロ野球選手とは違う別メニュープランをたてつつ大谷を成長させ続け、今の姿である原資を創り出しました。

二刀流大谷翔平という今の野球人スタイルは、栗山監督と出会わなければなかったと思います。

これは決して悪口ではありませんが、例えば野村さんや、星野さんが監督だったらそれは無かったでしょう。

仮に、大谷バッティングセンス、ピッチングセンスを理解しつつも、野球解説者でも、当時大谷は二刀流をやらせるべきだと方は誰もいなかった気がします。

つまり、栗山さんのような柔軟性や世界観が広い方が、ドラフト会議で1位をを引き当てられる大谷という人は、非常に強い運の持ち主だと言えるはずです。

多分あの頃、栗山監督でないと二刀流にする発想を持った方は他にいないでしょう。

大谷翔平自身について触れてみると、当時メジャーリーグのエンジェルス入りが決まり、彼のキャンプやオープン戦を見た方なら誰しも、今後の活躍についてとても厳しいのではと思ったのは私だけではないでしょう。

そしていざ始まるとショータイムの始まりです。公式戦が開幕すると、ホームランは連日にわたり打ちまくるし、投げては彼のスピリットには全く手が出ないし、オープン戦での下馬評を一気に覆す大活躍です。

私からの目線で言わせてもらうと、デビュー当時の彼の凄さに驚いたことは、非常に柔軟性を持った考えの持ち主なんだということです。

結果を残した偉大な選手というのは、意外に自分が今までやってきたポリシーを切り替えることは一大決心だし、プライドが許されない選手が多いです。

プロ野球選手でない一般社会の方でも、そんな方多いのではないでしょうか。

日本野球の時、片足をあげてからのバッティング法から、メジャー開幕と同時にすり足打法に大谷は切り替えました。

大谷翔平という人は、冷静な目で現実を受け入れ、そして人のベストな意見も取り入れながら『何が自分にとってベストなのか』をしっかりと見極めようとしています。

そうでないと、あんな簡単にすり足には代えられないはず！

それから、メジャー1年目の後半から、肩の不調などが起こってきました。

そして、それ以降の2年目からはなかなか思うような成績が出せない状態でシーズンを終わる流れになりましたが、今期大谷の肉体を久しぶりに見た方は驚いているのではないでしょうか？

よく肉体改造をするプロの選手がいますが、その後思うような成果が出せず、選手生命を終える方がたくさんいます。
今期の大谷の活躍は肉体改造もその活躍の要因でもあると思います。

メジャーに入団して以降、自分にとって今不足している肉体を数年で創り出し、その効果がすぐに結果として現れるということは、間違いなく論に基づいた肉体改造が出来た証拠そのものだと思います。

5月中盤におこなわれたレッドソックス戦での、及び腰からスタンドまで運べるパワーはその証明にもなると思います。

ここでの話を纏めると、大谷は、非常に修正能力の高いプレイヤー。

この修正能力で大事なこととは、まず論に基づいた数学的な考え方が無いと達成できない。

また過去における成果(有終の美)に酔いしれず、自分の成長を止めるような悪いプライドを持っていない人物ができることであり、大谷翔平はこの2つをもった凄い人だと思います。

栗山監督出会えた運もありますが、それも実力の内。

今後大きな怪我させしなければ、間違いなくワールドベースボールの記録を次から次に塗り替えていく、日本人最高峰のプレイヤーになるはずです。