『ウマ娘 プリティーダービー』(以下ウマ娘)という、競走馬を美少女化したゲームアプリをご存知でしょうか?
美少女ウマ娘を育成し、競馬をモチーフとしたさまざまなタイトルを「かけっこ」で争うというゲームです。
実在する競走馬をモチーフにしていることや、アニメなどのメディアミックスが功を奏し、2月のリリースから1ヶ月で月商140億円超の売り上げを達成したと大きな話題となっています。
また、競馬に興味のなかった層も巻き込み、直近で行われた競馬の売上げが上昇するなど大きなムーブメントを起こしています。
今回は、そんなウマ娘の裏側に迫ってみました。
大人気ゲームメーカーCygames社のアプリ
『ウマ娘 プリディーダービー』は数々の人気タイトルを世に送り出してきたCygames社のアプリで、タイトル発表時から大きな注目を集めていました。
同社は数々のメディアミックス作品を展開し、登録者2700万人を突破した『グランブルーファンタジー』なども手がけています。
ウマ娘にも、アニメや漫画などのメディアミックスが行われていて、アプリの事前登録開始は2018年3月に開始されています。
しかし、開発に時間がかかり、2021年の2月24日にようやくアプリがリリースされ、そこからウマ娘の快進撃が始まるのです。
ウマ娘のアニメ2期放映中のタイミングでリリースされ、すでにアニメ1期や漫画などで注目を集めていたことから人気が爆発。
スマートフォン向けアプリの市場調査会社「センサータワーチャイナ」によると、リリース初月に1ヶ月間で1億3000万ドル(約140億円)を得たとのこと。
そして日本市場のモバイルゲームの収益&ダウンロードランキングトップという結果になったのです。
並み居る競合アプリを押しぬけ、その勢いはまだまだ序章に過ぎないと感じさせるほど大人気となっています。
ウマ娘が人気の理由は
ウマ娘は、実在する競走馬をモチーフにしていることから競馬ファンはもちろんですが、それ以外の層にも競馬への関心を深めるきっかけとなりました。
オグリキャップやメジロマックイーン、トウカイテイオーなど競馬史に名を刻んできた名馬たちが登場し、個性豊かなエピソード、名場面や悲劇、面白い小ネタなどが溢れています。
また、競走馬を美少女化したキャラクターやコメディ要素も大きな魅力です。
Cygames社が、馬主の意見や権利に最大限に配慮する姿勢も明確で、二次創作のガイドラインなども馬主が中心になっています。
馬がいて、ゲームがあるからこそ、最大限の敬意が払われているのです。
さらに、アプリゲームに詳しくない競馬ファンと競馬を知らないアプリ好きの交流なども起こっていて、これも爆発的な人気を支えるポイントになっています。
こうしてウマ娘は、それまで競馬を知らなかった方の支持をも集めるようになってきたのです。
ウマ娘効果で競馬の売上げもアップ?!
ゲーム内容は、自分がトレーナーとなってウマ娘のトレーニングを行い、さまざまな競馬モチーフの賞を勝ち取り、日本一を目指すというもの。
種目は「かけっこ」で、ウマ娘のレースでお金を賭けることは禁止など、現実の競馬の世界とは違うルールも存在します。
ウマ娘のモチーフになった競走馬たちは、生まれた年代、活躍した時代がバラバラですが、彼女たちの子孫が活躍している競馬シーンを見られるのも特徴です。
アプリをきっかけに競馬を見るようになり、お気に入りのウマ娘の子どもや孫の馬券を購入する人が増え、リアルの競馬にも影響を与えています。
恐ろしいのは、その結果が目に見える数字となって現れていることです。
世界的流行中のウイルスの影響によって競馬界は売上げが落ちていましたが、ウマ娘リリース後は主要なレース全てにおいて売上げが大幅にアップしてきています。
流行中のウイルスで売上げが落ちる前と比較しても、今のほうが売上げが上がっており、まさにウマ娘効果と言えるでしょう。
競馬は公営競技である関係上、売上げなど数字の透明化がすすんでいます。
今後もさまざまなビッグタイトルが予定されているため、ウマ娘効果がどこまで及ぶか、関心を持って見守る人も増えています。
さまざまな界隈を巻き込んで更に成長する可能性がある
ウマ娘のアプリはリリースからまだ間もない状態です。
しかし、その影響力はすでに絶大で、アプリの売上げだけでなく現実の競馬の売上げにまで影響を及ぼしています。
さまざまなレースの結果に触れる人が増加し、、注目されるきっかけが増えたのは事実です。
今後も思わぬ形でウマ娘の影響が出る可能性もあり、目が話せない状態になっています。
ウマ娘が大人気の理由は、実在の競走馬が活躍するだけでなく、そのゲーム性の高さにあります。
今後、どのようにアップデートがされていくのか、そしてどのような競走馬が追加されるのかも含め、話題になる機会は増えそうです。
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