地球温暖化が進んだ2020年。これから私たちがやることは? | ネタきゃっち

地球温暖化が進んだ2020年。これから私たちがやることは?

社会

2021年4月23日、自動車メーカー大手のホンダが、世界に輸出する自動車すべてを、2040年までに電気自動車燃料電池車にすると発表しました。

ガソリン車やハイブリッド車は売らないという徹底ぶりで、温室効果ガス削減に向けて急発進する構えです。

南極で過去最高の気温が観測されたのは2020年2月6日。

地球温暖化が急速に進む現在、脱炭素化、温室効果ガス削減への勢いも増していくことが期待されています。

2021年の今年、私たちはどんなことを考え、おこなうべきなのでしょうか。

まずは、去年のデータからみていきましょう。

2020年の地球温暖化現象を振り返る

2020年2月6日、WMO(世界気象機関)が発表した観測データは驚くものでした。

南極半島(南極から南米に向かって延びる半島)に駐留するアルゼンチン研究拠点で、18.3°を記録したというのです。

南極半島は、地球上で温暖化が最も急速に進む地域のひとつといわれていますが、18.3°は、まさしく驚愕の温度です。

南極の気温が上昇すれば、氷床(南極を覆う氷の塊)が溶け、海面が上昇し、沿岸沿いの都市が埋没するおそれも考えられます。

拍車をかけたのが3日後の2月9日、さらに高温が観測されたというニュースです。

南極半島で最も南アメリカ大陸に近いシーモア島で、最高気温20.75°を観測したというのです。

WMOが精査中ということですが、未来の予想として十分に考えられる気温でもあります。

南極半島の気温が上昇することで、どんな現象が起きてくるのでしょうか。

南極半島の温暖化がもたらす3つのもの

氷

南極を覆う氷床は全世界の氷の90%にあたり、全世界の淡水の70%以上を占めるといわれています。

もしも、南極の氷がすべて溶けたら、60m以上も海面が上昇する計算になるそうです。

海面の上昇

南極半島の温暖化がもたらす一番の脅威が、海面の上昇です。

氷を溶かす最大の原因は地球温暖化ですが、その原因は二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの増加といわれています。

さらに最近では、西から吹く「西風」の影響もあるといわれており、風と温暖化の相互作用で発生する暖かい空気が主な原因ではないか、との研究結果もあります。

ヒゲペンギンの大幅な減少

氷床に生息するペンギンのなかでも、あごひもをつけたような模様が特徴なのがヒゲペンギン。

ヒゲペンギンは、南極のなかで気候温暖化の影響を最も被っている南極半島に生息しているペンギンです。

なんとヒゲペンギンの生息数が、40~80%近く減少したといわれています。

海水の温度が上昇し、ペンギンの主食のオキアミが減少したことが主な原因です。

さらにアザラシもクジラもオキアミを食すので、生態系が崩れる可能性も生まれてきます。

人間の健康に影響を及ぼす

私たちに最も関係してくるのが、温暖化による健康被害でしょう。

WHOが挙げる、地球温暖化がもたらす健康への影響については以下の通りです。

  • 温度関連の疾病と死亡
  • 異常気象に関連した健康影響
  • 大気汚染に関連した健康影響
  • 水及び食物由来の疾病
  • 媒介動物由来の疾病
  • 食料や飲料水不足の影響
  • 精神的、栄養学的感染症及びその他の健康被害

地球温暖化により気候変動が起こり、異常気象などによって私たちの生活が脅かされ、危機的状況に陥るかもしれません。

温暖化が感染症にどの程度、関係するかまだわかっていないことも多いですが、媒介動物が広範囲に渡ることや、感染力が増大することは研究結果により明らかになっています。

地球温暖化を防ぐために私たちができること

植物

経済活動で排出される二酸化炭素などの温室効果ガスが過剰になることで、地球温暖化が進みます。

適度な温室効果ガスであれば、地球をほどよく温め生態系が潤滑に機能しますが、過剰になってしまうと地球の気温が上昇し、自然界のバランスも崩れていきます

地球温暖化を防ぐために、日常生活のなかで私たちができることをみていきましょう。

①電気・水道の使用量を減らす

電気を起こす元は、主に化石燃料です。

大量の化石燃料を燃焼させると、大量の二酸化炭素が放出されます。

私たちの暮らしが電化生活で便利になると共に、二酸化炭素をどんどん大気中に放出し地球温暖化が進んでしまうのです。

また、飲料水や体を洗う水は浄水するためにかなりのエネルギーを消費しますので、できるだけ節水を心がけましょう。

②自家用車の使用頻度を減らす

最も温室効果ガスを出さない乗り物は自転車です。

バスや電車も、一度にたくさんの人を乗せるので、排出される二酸化炭素は自家用車より少ないです。

③マイバッグを持参する

スーパーではほとんどマイバッグ持参になっていますが、まだまだプラスチックの袋を利用される方も見受けられます。

プラスチック袋は燃焼にエネルギーを使い、二酸化炭素を放出してしまうのでマイバッグ持参を心がけましょう。

④緑を増やす

森林の緑が伐採によって減少すると、二酸化炭素が吸収されずますます増えていきます。

現在、南米の森林雨林の伐採が進み、二酸化炭素を吸収する地球上の緑が大幅に減少している現状です。

まずは個人個人で緑を増やすことを意識していきましょう。

地球の自然を壊さない日常生活を

19世紀に産業革命が起こり、快適な文化生活をめざし行ってきた経済活動ですが、21世紀になると地球温暖化の影響で地球全体が危機的状況に陥ってきています。

これから私たちがめざすことは、さらなる快適な生活よりも地球の自然を壊さない方向にシフトチェンジすることではないでしょうか。

そのための方法を、1人1人が日常生活のレベルから考えていくことが大切だと思います。

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