猫語が分かる?飼い猫の気持ちはMeowTalkがベター | ネタきゃっち

猫語が分かる?飼い猫の気持ちはMeowTalkがベター

暮らし

猫の鳴き声翻訳機「MeowTalk」なるものが巷で人気を集めています。

「このエサ、美味しい?」
「お外に出たい?」

不安気に鳴いたり、窓辺でまどろんでいる飼い猫がいたら、思わず聞きたくなってしまうのですが、こういった「猫が何を伝えたがっているのか、知りたい!」という飼い主の希望に応えるべく、MeowTalkというネコ語翻訳アプリが考案されました。

この無料アプリは、AIが猫の鳴き声を解析してくれるのだそうで、発案者のハビエル・サンチェス氏が、Amazon・スマートスピーカーAlexaの元エンジニアとして機械学習チームの一員だった頃に、そこで得られた経験から、ネコへの応用ができるのではないかと着想したのがきっかけです。

その後、サンチェス氏は、シアトル及びシリコンバレーに拠点を置くIT企業Akvelonに移り、テクノロジーマネージャーとして、この猫の鳴き声翻訳機を開発するに至りました。

MeowTalkの開発理由とは?

世界各都市でロックダウンや緊急事態宣言が発令される中、企業がこぞってリモート化に対応し始め、家での過ごし方が見直され始めました。

そこで着目されたのが、普段からお付き合いが長くて深いです。

我々も、外から帰宅してきたら、癒されるために動画サイトなどを訪れ、必ずといって良いほどにお世話になってしまうのですが、人間にもっとも近い動物の1つとはいえ、飼い猫の感情や言いたいことを、鳴き声から判別するのは飼い主でさえ至難の業です。

少しでもコミュニケーションのこじれがなくなれば、ペット側のストレスも減るので、猫と飼い主共に、健康で幸せなライフスタイルの確立が可能となることからしてみても、MeowTalkの果たす役割は大きいとみる人々が多いのでしょう。

そんな猫と飼い主との絆を深めることができるのが強みとして、MeowTalkが開発されることになったのですが、このアプリには2つのモデルがあるようです

MeowTalkには2つのモデルがある。

1つ目は「猫の音声を検出」するモデルで、2つ目は”怒っている”、”お腹が空いた”、”嬉しい”といった個々の猫の特定の意図や感情を検出するモデルです。

後者には、猫全般に共通する、合計10もの意図が登録されているので、AIによる学習機能を使用して、猫が発する音声の意図や感情を、瞬時に、ヒト語に変換することが可能となっています。

そのため、おそらくは膨大な猫の鳴き声データベースがあるのではないかとみられているようです

AIによる学習機能でさらに磨かれ、MeowTalkの精度が高くなる。

2002年に国内外で発売されたバウリンガル(『株式会社タカラ』現在『タカラトミー』)も、飼い犬とのコミュニケーションツールとして反響を呼びましたが、これは『楽しい』、『悲しい』、『欲求不満』、『威嚇』、『要求』、『自己表現』の6種類の感情に対して、約200パターンもの人間の会話が用意されているもので、犬の鳴き声に対応する人間の応答パターンがランダムに表示される仕組みでした。

ですがMeowTalkは、ただ鳴き声を変換するのではなくて、飼い猫の名前・年齢・性別などのプロフィールを作成したうえで、飼い主さん自身が、猫の鳴き声と感情とを紐づけし、猫の音声に対するラベルを付与することを繰り返すことで、学習データを蓄積していきながら翻訳精度を高めていくことができます。

翻訳した鳴き声は、そのままアーカイブに自動保存され、再生して飼い猫の声をもう一度聞くことができるのも魅力の1つでしょう

AIの今後の課題。

“人間が持つ良識は人間以外の動物にも備わっている普遍的なものである”

今日のAI研究においては、多くの研究者を悩ませる問題の1つとして、人間が持つ良識をいかにコンピューターに付与するか?が最大の課題となっています。

英国のケンブリッジ大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、Google傘下のAI企業DeepMindの研究者によると、AIを先鋭化させるうえでは動物研究が重要なカギを握る(『人工知能と動物の良識』と題した論文)のだそうです。

GAFAを含むビッグテックの間でも”動物研究”が注目されており、認知心理学的見地からの研究として、人間よりも動物の認知に焦点を当てることで、有用な手がかりを追い求める方向性でいるようです。

MeowTalkは猫と飼い主との距離を今よりも縮めることに期待できる。

猫は人間のような独自の言語体系を持ちません。ですが、サンチェス氏の持論では、猫はそれぞれの場面において、たえず何らかの語彙を生み出しているのだそうです。

MeowTalkは英語表記なので、最初は戸惑うかもしれませんが、複数の猫が登録できるのが利点です。

鳴き声を検知したい子を選んだら、オレンジのボタンを押して、猫の鳴き声を聞かせてみて下さい。
瞬時にヒト語に変換された言葉が表示されるので、飼い猫との距離が縮まって、よりいっそう愛情が深まるのではないでしょうか。

自動保存された翻訳された鳴き声を、何度でも聞きたい時にすぐに聞けるように鳴き声コレクションを作れるのもMeowTalkの魅力であり、ペットとの楽しい時間の過ごし方にオススメできる無料アプリの1つと言えそうです。

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