日本特有の文化が環境問題に影響!?無印良品のニュースを受けて | ネタきゃっち

日本特有の文化が環境問題に影響!?無印良品のニュースを受けて

ペットボトル 社会

無印良品で販売されている飲料ドリンクの容器を「ペットボトルからアルミ缶に変更する」というニュースが流れてきました。

この背景には、脱プラスティック化による環境問題があります。

これから日本人としてどのように環境問題と向き合っていけば良いのでしょうか?

日本人特有の性格や、海外との違いなどを踏まえて詳しく解説していきます。

無印良品が飲料ボトルを脱プラスティック化!

プラスティックごみによる海洋汚染が世界中で深刻化するなか、日本では昨年7月1日からレジ袋の有料化が始まりました。

若者を中心に大人気のスターバックスでも、昨年9月からアイスドリンクの容器の一部をプラスティックから紙カップに変更しています。

そしてなんと、日本が誇るナチュラル系ブランドである無印良品も、4月23日より全12種類のドリンクのパッケージをペットボトルからアルミ缶に変更すると発表しました。

アルミ缶に変更した理由としては、国内で高いリサイクル率を保っていることと、遮光性が高く透過を抑えられ、賞味期限の長期化が可能であることが挙げられます。

環境に配慮した取り組みではありますが、ペットボトルでは500mlだった容量がアルミ缶に変更され370mlに減少し、価格は10円安いだけです。

消費者としては、環境のために無印良品のアルミ缶を買うか、容量や利便性を考えてスーパーやコンビニでペットボトルを購入するのか選択を迫られることになります。

ペットボトルの利便性とは、再利用しやすいことでしょう。

水やお茶のペットボトルは飲みきってもすぐに捨てず、家の飲料を入れて再利用する人も多いです。

もちろんアルミ缶でも再利用できますが、個人的な印象としてペットボトルよりもダメージを受けやすく、味が移り易いと感じます。

そのため、ペットボトルに比べるとアルミ缶は再利用には向いていない気がしています。

これからも確実に進んでいくであろう脱プラスティック化

脱プラスティック化以前に、世界のなかで日本が環境問題について意識が低いのは、日本独自の文化が関係しているのではないかと思います。

過剰梱包やマナーなど日本人特有の意識と環境問題の関係

プレゼント

海外に長く住んでいる日本人や、日本に移り住んだ外国人のなかには日本の過剰包装に驚く人も少なくありません。

オンラインでほんの小さな商品を購入しただけなのに丁寧にラッピングされ、緩衝材を入れ、段ボールに入れた上で隙間には新聞紙を詰める…。

日本で生活していると当たり前に感じてしまいますが、環境を考慮してみると過剰包装だとわかります。

過剰包装は、せっかく商品を購入して頂いたので、ダメージのない状態でお届けしたいといった相手への気遣いから生まれるものです。

しかし気を遣い過ぎるが故に、例えばプレゼントを買った際にお店が入れてくれた紙袋とは別に、プレゼントを渡すとき用にもう1枚もらったり…。

また、内祝いやお中元など“ちゃんとした”贈り物の際に熨斗をつけるなど、環境保護という観点から考えると、逆効果なことがマナーや習慣になっていると感じます。

相手への気遣いは、日本の素晴らしい文化であることは間違いありません。

しかし、そういった相手に気を遣うことのほうが重視され、欧米諸国に比べて環境問題への意識が低いのではないかと思います。

清潔な日本人の環境への意識

もう一つ、日本人のきれい好きなところも環境問題に影響していると思います。

例えば、私の家では各自の部屋から出たゴミをプラスティック袋に入れ、それを大きなゴミ袋にまとめて入れています。

環境を考慮するなら、各自の部屋から出たゴミはそれぞれが大きなゴミ袋に直接入れればいいのです。

私はそのまま大きなゴミ袋に入れたり、他の部屋のゴミと混ぜたりしていますが、両親にはその意識はないようです。

コンビニで袋をもらう人のなかには、食べたものをその袋に入れてからゴミ箱に捨てたほうがゴミ箱が汚れないからという考えの方もいます。

きれい好きが故に、ゴミ箱を掃除する人を気遣ってしまうのでしょう。

マイボトルがあまり普及していないのも、繰り返して洗って使うよりもその都度新しくペットボトルなどを買うほうが清潔だからという理由があると思います。

気遣いの文化と同様に、きれい好きで清潔さを求めるのが日本人の習慣なのかもしれません。

それも間違いなく日本人の素敵なところですが、こういった独自の文化が環境問題について日本が少し遅れている理由なのではないかと思います。

環境問題の教育や生活意識の向上

環境問題

日本独自の文化を守りつつ、環境のことを考えて少し行動を変えていく、そして自分ごととして意識していくことが大切です。

小さい頃からの習慣もありますので、海外のように幼稚園や小学校の低学年からしっかりと環境問題にフォーカスした教育をすることも必要です。

そんななか、老若男女のファンがいる無印良品のこの新しい取り組みは、多くの方が環境を意識して生活するきっかけになるのではないでしょうか。

ちなみに無印良品の店舗によっては、店内に給水機を設置し、無料で水の提供を行っています。
(現在460店舗中270店舗に設置されており、今年12月末までに全店舗へ設置を予定しています)

環境を意識した行動として家からマイボトルを持参し、無印良品の店舗の給水機を使ってみませんか。

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